金沢茶道会では平成30年11月10日(土)、金沢地区センターに於いて区民文化祭参加の「茶会」を催しました。
第1席の田宮席は2Fの和室で、床に南宋寺硯應老師筆「徳不孤」の軸を掛け、織部焼の花入れに白いボケの花を生けました。また、月の模様の香合を紙釜敷に載せて飾りました。利休梅模様の風炉先に大四方棚を配置し、下段に仁清写菱型の紅葉絵水指を置きました。炉には踊り桐絵巻の炉縁に真形霰釜から湯気がたち、落ち着いた雰囲気のお茶室となりました。
第2席の藤崎席は2Fのロビーの立礼席で、愛新覚羅方覚筆「鶴亀」が掛けられ、花入れの花々が秋の季節感を醸し出しておりました。御園棚に車軸釜をあわせて、陳 金梅造の青花斗彩四君子文の水指がよくあっておりました。鵬雲斎宋匠箱 熨斗棗にお茶を入れ、お菓子は白鷺宝で、お客様に「とても美味しい」と言って頂きました。
2席全体で160名余りの方々にお茶を召し上がっていただきました。
また、2Fの余暇室では金沢区役所の意向によって金沢茶道会会員の奉仕による体験コーナーを催しました。飾り棚に東福僧堂の更幽軒の色紙「関座して松風を聴く」を置き、萩焼の花入れに柿の照り葉と白玉椿を生けました。お菓子は出来たての猪の子餅でとても美味しかったと評判でした。先着50名の予定でしたが、好評なため12名の追加を行い、楽しい時間を過ごして頂きました。