掲載:2017.11.3

金沢茶道会「秋のお茶会」(会員行事)

 平成29年10月15日(日)、「秋のお茶会」が伊藤博文金沢別邸で開催されました。「お茶会でお茶を飲んでいただき、金沢区民の皆様に歴史ある茶道に親しんでもらう」ことを目的に、金沢茶道会が毎年実施している行事です。

 お茶会が始まる前に伊藤博文ご夫妻の写真のまえに、お抹茶をお供えしました。お茶とお菓子の前にある長いものは香合で、長いお線香が入っています。

 今回の道具組は次のようにしました。受付では傘の形に折られた折り紙に黒文字が傘の柄を模し、小泉の夜雨。寄り付きで細かいあられの入った香煎が内川の暮雪。本席に入ると、正客の前に盆に乗った釣り鐘が、称名の晩鐘。床に月に模した香合で、瀬戸の秋月。その他洲崎の晴嵐・乙艫の帰帆と続き、3客のお茶碗には雁のもようがあり、平潟の落雁。このように金沢八景をテーマにそろえられた道具組に、席主とお客様の間で話題豊かに会話が弾みました。また、床に鵬雲斎宗匠筆の菊花令人寿の軸を掛け、軸の前にお花を飾りました。

 釜利谷のさかくら製の銀杏形練り切りと美味しいお抹茶で満足していただけました。

 この日は、秋雨前線の冷たい雨でしたが、150名ものお客様にお越しいただき、和やかなお茶会となりました。

 なお、金沢茶道会の20名が準備や当日の応接スタッフとして参加しました。