平成29年5月6日(土)、恒例の旧川合玉堂別邸における春のイベント「野点席」が、金沢煎茶道会の担当で開催されました。
新緑の季節とは言え、当日は朝から真夏を思わせるような暑さでしたが、開園時間前から大勢のお客様がお待ちでした。
新しく修復された表門には金沢区書道協会会長の高橋清渓書の案内を掛けました。
土台だけになった母屋跡地前では係員(NPO法人旧川合玉堂別邸及び園庭緑地運営委員会会員)による別邸及び園庭の説明がありました。
煎茶席は土橋を渡った見晴台に設け、お客様にひとときを楽しで頂きました。席ではまず短冊に書かれた【梨花一枝春】とお花【エビネ蘭、こでまり、都忘れ】を鑑賞して頂きました。そして、お点前を拝見しながら神奈川県産「足柄茶」の新茶を服して頂きました。新茶は県の茶業センターのご厚意で、発売前に都合して頂きました。お菓子は「紅谷」から葵(半生)を取り寄せました。
日差しの強い中、順番待ちでの茶席でお客様にはご迷惑をお掛けしましたが、お帰りになる方々の「ご馳走様」の一言と温かい笑顔が何よりも嬉しく存じました。
また、旧川合玉堂別邸及び園庭緑地運営委員会の方々には準備の段階から大変お世話になりました。煎茶道会会員一同厚く御礼申し上げます。