平成29年3月12日(日)、金沢茶道会は横浜ポートヒルライオンズクラブと共催で恒例となっています三渓園鶴翔閣における「春の大茶会」を開催しました。3年振りに良いお天気に恵まれ、約230名の来客があり、大盛会でした。
今回は、4つの席を設けましたが、各席共に春の趣向を凝らした楽しい席でした。
第1席は表千家の薄井宗江先生の席。立礼棚でのお点前で、軸は「松無古今色」でした。
第2席は裏千家、表千家、江戸千家合同の体験コーナーで「喫茶古」の軸を掛けました。この軸の意味は「皆で楽しみましょう」です。今回が初めての試みで、自分でお茶を点て、御自服の形で楽しんで頂きました。山道盆に茶碗・茶杓・茶筅をセットした席に各自が着き、先ずお茶を入れ、鉄瓶のお湯を注ぎ、茶筅で点てて頂きました。「難しいですね。細かい泡が点てません。」等の質問もあり、表千家の先生は「それで良いのです。」と指導をしておりました。
第3席は裏千家の藤崎宗芳先生。床には裏千家14代家元・淡々斎筆で60年前の鳥年に書かれた扇面画賛「鶏明」と嘉代子夫人の和歌とで2幅掛けでした。
第4席は裏千家の小西宗和先生。「一歳有一春」の軸に、3月の釜、釣り釜で侘びた趣向の席でした。
なお、来年は鶴翔閣の空調工事のため、2・3月は使用できず、5月20日の開催となります。